あなたは最近、リスティング広告の存在を知ったのだろう。しかし、「どういう仕組みなのか分からない」と悩んでいるのではないか?
そう悩むのも無理はない。
リスティング広告の仕組みは複雑だ。広告運用に携わった経験がなければ、何も分からないのも無理はない。
しかし安心してほしい。この記事を読めば、全てを理解できる。
じっくり読んで、ぜひ参考にしてほしい。
目次
1.リスティング広告とは

リスティング広告とは、「『検索エンジン』と『検索エンジンの提携媒体』の2つで表示される広告」のことだ。
下表の2種類がある。
種類 | 概要 |
検索連動型広告 | 検索エンジンの検索キーワードに連動して表示される広告 |
コンテンツ連動型広告 | 検索エンジンの提携媒体でコンテンツに連動して表示される広告 |
一般的には検索連動型広告のことをリスティング広告と呼んでいて、本記事でもその認識で説明をしていく。
「特徴」や「メリット」等の詳しい概要は、下記の6つの記事で説明している。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:リスティング広告とは
参考記事2:リスティング広告とSEO対策の違い
参考記事3:Web広告の種類
参考記事4:スマホ広告の種類
参考記事5:ネイティブ広告の種類
参考記事6:ネイティブ広告とは
2.リスティング広告のアカウント構成の仕組み
リスティング広告のアカウント構成の仕組みは下図の通りだ。

各構成要素の概要は下表の通りだ。
構成要素 | 概要 |
アカウント | 複数キャンペーンの一元管理が可能 1商材につき1つ作成するのが一般的である。 設定項目は下記の5つだ。 1.名前 2.連絡先 3.クレジットカード番号 4.予算(参考:リスティング広告の予算) 5.広告表示オプション(参考:広告表示オプション) 正しい作成方法は「リスティング広告のアカウント構成」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。 |
キャンペーン | 複数広告グループの一元管理が可能。 キーワード属性でまとめるのが一般的である。 設定項目は下記の7つだ。 1.日予算 2.配信日時 3.配信地域(参考:リスティング広告の地域指定) 4.配信デバイス 5.除外キーワード(参考:除外キーワード) 6.入札単価(参考:リスティング広告の入札単価) 7.広告表示オプション(参考:広告表示オプション) 正しい作成方法は「リスティング広告のキャンペーン」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。 |
広告グループ | 「複数の広告」と「複数のキーワード」の2つの一元管理が可能。 ユーザーニーズでまとめるのが一般的である。 設定項目は下記の3つだ。 1.除外キーワード(参考:除外キーワード) 2.入札単価(参考:リスティング広告の入札単価) 3.広告表示オプション(参考:広告表示オプション) 正しい作成方法は「リスティング広告の広告グループ」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。 |
広告 | 広告文の管理が可能。 設定項目は下記の4つだ。 1.広告見出し 2.説明文 3.表示URL 4.リンク先 正しい作成方法は「リスティング広告の文字数」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。 |
キーワード | 広告配信キーワードの管理が可能。 設定項目は下記の2つだ。 1.マッチタイプ(参考:マッチタイプとは) 2.入札単価(参考:リスティング広告の入札単価) 正しい選定方法は「リスティング広告のキーワード選定」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。 |
3.リスティング広告の成果発生までの仕組み
リスティング広告の成果発生までの仕組みは下図の通りだ。

具体的には下記の通りだ。
- 「広告配信キーワード」と「キーワードごとの入札単価」の2つを登録(参考:リスティング広告の始め方)
- 1で設定した広告配信キーワードをユーザーが検索
- オークションによって「広告掲載順位」と「クリック単価」の2つが決定
- 広告掲載開始
- ユーザーが広告をクリック
- ランディングページ内でコンバージョンが発生
ご覧になって分かる通り、簡単な仕組みなので、そこまで難しく考える必要はない。
入札単価とは、上限クリック単価のこと。「クリック単価」と「広告掲載順位」の2つに影響を及ぼす。リスティング広告の中で重要な用語の一つだ。「リスティング広告の入札」で詳しく説明しているので、ぜひ参照してほしい。
4.リスティング広告のコンバージョン数の仕組み
リスティング広告のコンバージョン数の仕組みは下図の通りだ。

つまり、下式で決定する。
「コンバージョン数=インプレッション数×クリック率×コンバージョン率」
3つの指標を最大化させることで、コンバージョン数も最大化するのだ。
指標 | 概要 |
コンバージョン数 | 成果が発生した回数のこと。 具体例 1.購入 2.問い合わせ 3.資料請求 |
インプレッション数 | 広告の表示回数のこと。別名imp数と呼ぶ。 |
クリック率 | 広告がインプレッションされたユーザーのうち、広告をクリックしたユーザーの割合のこと。別名CTRと呼ぶ。 計算式:クリック数÷インプレッション数×100(%) 参考:リスティング広告のクリック率 |
コンバージョン率 | ランディングページに訪問したユーザーのうち、コンバージョンに繋がったユーザーの割合のこと。別名CVRと呼ぶ。 計算式:コンバージョン数÷クリック数×100(%) 参考:リスティング広告のコンバージョン率 |
参考記事1:リスティング広告の効果の出し方
参考記事2:リスティング広告の運用ポイント
5.リスティング広告の掲載順位決定の仕組み
リスティング広告の掲載順位は、広告ランクによって決定する。
「広告ランク=入札単価×品質スコア」
具体例は下表の通りだ。
会社 | 入札価格 | 品質スコア | 広告ランク | 掲載順位 |
A | 300円 | 5 | 1,500 | 1位 |
B | 500円 | 1 | 500 | 3位 |
C | 100円 | 10 | 1,000 | 2位 |
入札単価を高くするだけでは、広告掲載順位は上がらない。品質スコアも向上させなくてはいけないのだ。
言い換えると、品質スコアを高くすれば、安い入札単価で高い順位に広告掲載できる。
品質スコアとは、広告の品質を数値化した指標のこと。Google広告上での名称で、Yahoo!プロモーション広告上では「品質インデックス」と呼ぶ。詳しくは「品質スコアの改善方法」で詳しく説明しているので、ぜひ参照してほしい。
6.リスティング広告の料金の仕組み
リスティング広告の料金の仕組みを説明する。
費用対効果にも関わる話なので、じっくり読んでほしい。
リスティング広告の料金発生の仕組み
リスティング広告の料金発生の仕組みは、クリック課金型だ。
どれだけインプレッション数が多かったとしても、広告がクリックされなければ費用はかからない。
効果が出なかったときの金銭的ダメージが少ないのだ。
リスティング広告のクリック単価決定の仕組み
リスティング広告のクリック単価が決定する仕組みは、下式の通りだ。
「クリック単価=広告掲載順位が1つ下の会社の広告ランク÷自社の品質スコア+1(円)」
広告掲載順位が決定したと同時に算出される。
ご覧になって分かる通り、品質スコアが高いほどクリック単価は安くなる。
詳しくは「リスティング広告のクリック単価」で説明をしているので、ぜひ参照してほしい。
クリック単価の例を、下記の2つの記事で詳しく説明している。そちらも合わせて参照してほしい。
参考記事1:Web広告の費用
参考記事2:ネイティブ広告の料金
リスティング広告の料金決定の仕組み
リスティング広告の料金決定の仕組みは、下式の通りだ。
「広告費用=クリック単価×クリック数」
「クリック単価」と「クリック数」の2つの数値が大きくなるほど、広告費用は高くなる。
別途費用等は「リスティング広告の費用」で詳しい説明をしている。ぜひ参照してほしい。
最後に
本記事では、リスティング広告の仕組みを徹底解説した。
解説した内容は、下記の通りだ。
- 概要
- アカウントの仕組み
- 成果発生までの仕組み
- コンバージョン数の仕組み
- 広告掲載順位の仕組み
- 料金の仕組み
全ての内容を理解した上で、リスティング広告の運用を始めてほしい。
そうすることで、スムーズな広告運用が可能になる。
弊社はインターネット広告代理店です。
貴社に最適なプランでリスティング広告運用を代行いたします。自社運用中の事業者様には、運用コンサルティングを提供いたします。
ご質問・ご相談は無料です。広告運用にお困りなのであれば、「お問い合わせフォーム(全国対応)」からお気軽にお問い合わせください。
リスティング広告の仕組みは本でも学べます。おすすめの本を「リスティング広告の本10選」で紹介しているので、ぜひ参照してください。。