Webマーケティングで成果を出すためには、リサーチが必要不可欠だ。ターゲットを深く理解しなければ、戦略・戦術を最適化できないからだ。
もしかしたら、あなたはリサーチせずに成果を出せているかもしれない。しかし、それはただのまぐれだ。再現性がなく、別施策の開始・予算強化のいずれかをおこなったら成果が大きく悪化するだろう。
そこで本日は、Webマーケティングのリサーチのやり方を徹底解説していく。
じっくり読んで、ぜひ参考にしてほしい。
目次
1.要確認!Webマーケティングにおけるリサーチとは
Webマーケティングにおけるリサーチとは、Web上のターゲットを調査することだ。
ターゲットがどんな悩みを抱えているのか、悩みをどのように解決したいのか、商品を購入するときはどんな商品と比較するか、などを明確化していく。
潜在層と顕在層のそれぞれでおこなう。
Webマーケティングにおけるリサーチの重要性
ターゲットにリーチできる施策を実施し、ターゲットの心に刺さるメッセージを届けなければ、Webマーケティングで成果を出せない。極端な話、50代男性にTikTok広告で「英語力アップでMBA留学!」と伝えたところで、成果はほとんど得られないだろう。
こういったミスを防ぐためには、ターゲットの行動パターン・考え方までを理解しなくてはいけない。
以上のことから、Webマーケティングにおいてリサーチは必要不可欠なのだ。
2.これだけ覚えろ!Webマーケティングのリサーチ手法6選
Webマーケティングのリサーチ手法を6つ紹介していく。
まずは一通り目を通してほしい。そして、貴社の必要に応じて最適な手法を実践してほしい。
【定量調査用】Webマーケティングのリサーチ手法2選
定量調査で用いるWebマーケティングのリサーチ手法を2つ紹介していく。
定量調査とは、数値化が可能なデータを調べることだ。年齢・性別などのデモグラフィックデータや行動パターンを特定するときにおこなう。
手法1:アンケート
アンケートとは、「多くの対象者に質問を投げかけ、回答を収集・分析する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
対象者は下記の3人だ。
- 潜在客
- 見込客
- 既存客
クラウドソーシングサイトの利用やメルマガ・サンクスメールからの誘導でアンケートを集める。
【メリット】
・あまり工数をかけずにデータを収集できる
【デメリット】
・詳細な回答を得られない
・統計データを取るためには大量のアンケートを取らなくてはいけない
ターゲットのデモグラフィックデータを集めたいとき、ターゲットの趣味趣向を大まかに知りたいときに用いる。
手法2:文献調査
文献調査とは、「政府機関や業界団体などの公表データを用いて、市場動向を調査する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
公表データはコーポレートサイト・プレスリリースサイトから閲覧できる。ターゲットの心境は変化するか、変化するのであればどのように変化するのか、などを明確化していく。
【メリット】
・ネットでデータを収集できる
【デメリット】
・ターゲットの生の声を収集できない
・調査方法が適当な公表データが一部存在する
ターゲットの変化を定量的に把握・予測したいときに用いる。
【定性調査用】Webマーケティングのリサーチ手法4選
定性調査で用いるWebマーケティングのリサーチ手法を4つ紹介していく。
定性調査とは、数値化できないデータを調べることだ。お客様の声やターゲットニーズの変化を知りたいときにおこなう。
手法3:インタビュー
インタビューとは、「既存客・見込客と1対1で対話し、ターゲットの考え方・価値観を調査する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
複数の質問をぶつけて、それぞれの回答に対して「なぜ」または「どのように」を3回繰り返し、回答を深掘りしていく。
インタビューを受けてくれる人がいない場合は、ナレッジシェアプラットフォーム「ビザスク」を使う。お金はかかるが、最適な対象者が見つかる。
【メリット】
・ターゲットを深く理解できる
【デメリット】
・大量のデータを収集できない
・インタビュアーの質問力によって回答内容が変わる
ターゲットを詳しく知りたいときに用いる。
手法4:SNS調査
SNS調査とは、「SNSでの投稿からターゲットのニーズ・悩みを調査する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
下記の2つを利用する。
商品名・関連キーワードで検索し、ターゲットの投稿を収集していく。コメントで質問を送れば、投稿内容の深掘りも可能だ。
【メリット】
・ターゲットの生の声を収集できる
・ターゲットとメッセージでやり取りできる
【デメリット】
・商品によってTwitter・Instagram内にターゲットが存在しない
手っ取り早くターゲットニーズを知りたいときに用いる。
手法5:ECサイト調査
ECサイト調査とは、「ECサイトの口コミからターゲットが求めているものを調査する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
下記の3つを利用する。
競合商品・代替品の口コミを見て、それぞれの良い点・悪い点を抽出していく。
【メリット】
・ターゲットの感想を大量に収集できる
・貴社商品と競合商品との違いが分かる
【デメリット】
・ターゲットと対話できない
・やらせの口コミが一部存在する
訴求ポイントを見つけたいときに用いる。
手法6:MROC調査
MROC調査とは、「既存客・見込客でコミュニティを形成し、コミュニティ内での会話からターゲットの深層心理を調査する」Webマーケティングのリサーチ手法だ。
コミュニティの形成方法は下記の2つだ。
- LINE、Chatworkなどでグループチャットを作成
- 参加者が自由に発言可能なFacebookページを作成
キャンペーンなどを主催して、コミュニティ内での会話を促し、発言内容を一つ一つ確認していく。
【メリット】
・今までになかった視点での意見を収集できる
・コミュニティを一度形成すれば、継続的に意見をもらえる
【デメリット】
・コミュニティを形成するのが面倒くさい
ターゲットニーズを完璧に知りたいときに用いる。
3.必須!Webマーケティングでリサーチを有効活用するために押さえておくべき3のポイント
ただリサーチするだけでは、Webマーケティングに活かせない。時間の無駄になるだけだ。
ここでは、リサーチを有効活用するためのポイントを3つ紹介していく。
確実に押さえるようにしてほしい。
【準備編】Webマーケティングでリサーチを有効活用するために押さえておくべき2のポイント
ポイント1:目的を明確化する
Webマーケティングのリサーチ目的によって最適なリサーチ手法が違う。
例えば、ターゲットの年齢層を知りたいのにインタビューをやっても、目的を達成できないだろう。アンケートまたは文献調査のいずれかを実施した方がいい。
まずはリサーチ手法ごとの特性を理解しなくてはいけない。その後、目的を明確化して、目的に適したリサーチ手法を実施しなくてはいけないのだ。
ポイント2:目的に沿って調査内容を決める
調査内容によってWebマーケティングのリサーチ結果は大きく変わる。
TwitterでのSNS調査を想定した具体例は下記の通りだ。
- 競合他社名で検索した場合:
貴社と競合他社の違いが明確化できる - 「〇〇できない」などのお悩みキーワードで検索した場合:
ターゲットが抱く不満が分かる
目的を達成するためには、どうすれば目的を達成できるのかを考え、それに適した調査内容にしなくてはいけないのだ。
【分析編】Webマーケティングでリサーチを有効活用するために押さえておくべき1のポイント
ポイント3:回答の意図を読む
言葉には複数の意味がある。
例えば、アンケートで「この機能がいいと思った」という回答をもらったとする。この場合、本当にいいと思ったのか、強いて挙げるならいいと思ったのかが、分からない。メッセージ・訴求ポイントを決めきれないのだ。
以上のことから、リサーチをWebマーケティングに活かすためには、回答者の気持ちに立って回答の意図を読まなくてはいけない。
必要ならば、「アンケート+インタビュー」や「インタビュー+SNS調査」など、複数のリサーチ手法を同時に実施して、回答の意図を調べた方がいいだろう。
最後に
Webマーケティングはターゲットありきだ。ターゲットを無視して良い成果は出ない。
本記事で紹介した6つのリサーチ手法を存分に使ってほしい。そして、リサーチを有効活用するための3つのポイントを確実に押さえてほしい。
そうすることで、ターゲットを深く理解できる。
Webマーケティングで効果的なフレームワーク15個を、「Webマーケティングのフレームワーク」で紹介している。リサーチ結果を基に使ってみてほしい。
Webマーケティングの成功確率が大きく上がるだろう。
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