あなたは今、「Web広告の効果測定方法が分からない」と悩んでいるのではないか?そして、「どうやって改善すればいいの?」と疑問に思っているのだろう。
そう悩むのも無理はない。
Web広告の効果測定方法を詳細に解説している本はない。
また、考え方次第で改善案は無数に出てくるため、知識がなければ、どれが最適なのか判別できない。
しかし安心してほしい。この記事を読めば、最適な効果測定方法と効率的に効果を上げる手法が分かる。
じっくり読んで、ぜひ実践してほしい。
1.Web広告の効果
Web広告で得られる効果は3つだ。
それぞれ説明していく。
効果1:認知度向上
Web広告を打つことで、下記の3つが多くに人の目に触れる。
- 貴社名
- サービス名
- サービス内容
結果、認知度が向上する。
効果2:成約数増加
Web広告を打つと、多くの人が広告物を見る。
その分、貴社サービスに興味を持つ人が増えるため、成約数(または購入数)が増加するのだ。
効果3:ブランド力向上
Web広告を打つことで、多くの人が広告物を複数回見る。
多くの人の頭の中に貴社サービスが刷り込まれて、「◯◯といえば、あの会社」というブランディングができるのだ。
2.Web広告の効果測定方法
Web広告の効果測定方法を説明していく。
じっくり読んで、ぜひ実践してほしい。
Web広告で効果測定すべき9の指標
指標1:CPA
CPAとは、1コンバージョンあたりにかかった広告費用のことだ。
数値が低いほど、効率的に集客できている。
指標2:ROAS
ROASとは、広告費用に対する売上の倍率を示す指標だ。
例えば、広告費用100万円・売上300万円だった場合、ROASは3(=300万円÷100万円)になる。
数値が高いほど、効率的に集客できたということだ。
指標3:ROI
ROIとは、広告費用に対する利益の倍率を示す指標だ。
例えば、広告費用300万円・利益450万円だった場合、ROIは1.5(=450万円÷300万円)になる。
数値が高いほど、効率的に集客できたということだ。
指標4:LTV
LTVとは、一人の顧客が生涯で生み出す売上のことだ。
例えば、平均購入単価5万円・生涯購入回数5回だった場合、LTVは25万円(=5万円×5回)になる。
数値が高いほど、効率的に売上を立てられるということだ。
指標5:インプレッション数
インプレッション数とは、広告物が表示された回数のことだ。
数値が高いほど、より多くの人に認知を広げられている。
指標6:CTR(クリック率)
CTR(クリック率)とは、インプレッションに対するクリックの割合だ。
例えば、インプレッション数10万回・クリック数100回だった場合、CTRは0.1%(=100回÷10万回×100)になる。
数値が高いほど、ユーザーの興味を引ける広告物ということだ。
指標7:CV数(コンバージョン数)
CV数(コンバージョン数)とは、成果が発生した回数のことだ。
例えば、問い合わせが100件発生した場合、CV数は100回である。
数値が高いほど、売上が向上する。
指標8:CVR(コンバージョン率)
CVR(コンバージョン率)とは、LPの訪問者数に対するCV数の割合だ。
例えば、LPの訪問者1,000人・CV数50回だった場合、CVRは5%(=50回÷1,000人×100)になる。
数値が高いほど、優良見込み客をLPに集められていて、なおかつLPの完成度が高いということだ。
指標9:成約率
成約率とは、CV数に対する成約の割合だ。
例えば、問い合わせ100件・成約数40件だった場合、成約率は40%(=40件÷100件×100)になる。
成約率が高いほど、優良見込み客からCVを得られているということだ。
Web広告の効果測定で押さえるべき10のポイント
Web広告の効果測定をするときに必ず押さえるべき10のポイントを紹介する。
じっくり読んで、確実に実践してほしい。
ポイント1:目的に応じた指標を設定
Web広告の効果測定をする上で、目的に応じた指標を設定してほしい。
例えば、目的が認知度向上の場合、下記の2つの指標を設定する。
- インプレッション数
- CTR
一方で、利益向上が目的の場合、下記の5つの指標を設定する。
- CPA
- ROI
- CTR
- CVR
- 成約率
このように、目的に応じた指標を設定することで、検証改善がやりやすくなるため、最短で目的を達成できる。
ポイント2:KGIの達成に近づいているか確認する
設定した指標の改善に気を取られすぎて、KGIの達成に近づいていないときがある。
例えば、CTRを上げ過ぎると、CVRが下がるため、売上が低下する。
こういった事態を避けるために、Web広告の効果測定をするときは、KGIの達成に近づいているか確認してほしい。
ポイント3:KGIとKPIが連動しているか確認する
KGIとKPIが連動していない場合、どれだけ改善案を実施しても、KGIを達成できない。
そういった事態を避けるために、Web広告の効果測定をするときは、KGIとKPIが連動しているか確認してほしい。
ポイント4:施策別に効果測定をおこなう
Web広告の施策別に効果測定をおこなうことで、下記の2つが明確になる。
- 改善すべき施策
- 改善点
検証改善がやりやすくなるため、最短で目的を達成できる。
ポイント5:全体の効果測定をおこなう
ある特定のWeb広告打ったとき、別の種類のWeb広告の数値が改善する。
例えば、記事広告を打った場合、貴社サービスを検索する人が増えるため、リスティング広告の成果が良くなる。
施策別の効果測定だけで改善案を決めると、全体の広告効果が落ちる可能性がある。
そういった事態を回避するためにも、Web広告全体の効果測定をおこなってほしい。
ポイント6:LPの直帰率を必ず計測する
LPの完成度次第で、CV数は大きく変動する。
完成度が少しでも低くなると、CVRが30%以上下がってしまう。
LPの検証改善の質を高めるために、Web広告の効果測定をするときは、CVRだけでなく、直帰率も計測をしてほしい。
ポイント7:CVの質を計測する
CVが生まれたとしても、成約が決まらなければ、売上は向上しない。むしろ、営業コストが増えて、利益が減ってしまう。
Web広告の効果測定をするときに、下記の2つをおこなって、CVの質を計測してほしい。
- 成約率の計測
- ユーザーアンケートを実施
そうすることで、利益向上の改善案が練りやすくなる。
ポイント8:CVした人の属性データを取る
Web広告の効果測定をするときに、CVした人の属性データを取ることで、想定外に反応が良かったユーザー層が見つかる。
そのユーザー層を新たなターゲットにして広告を打つことで、売上が向上するのだ。
ポイント9:SNS広告の数字には要注意
SNS広告は、会社ごとにCVの定義が違う。
その他の広告に比べて、CVRが異様に高いといった事態が起きる。
そのため、SNS広告の効果測定をするときは、CVを貴社が使っている指標に直してほしい。
ポイント10:iPhoneユーザーの計測には要注意
iPhoneのデフォルトブラウザのSafariでは、CVの計測に利用しているcookiesがブロックされる。
Web広告の効果測定をするとき、「iPhoneからのCVが異常に少ない」という事態が必ず起きるので、注意してほしい。
Web広告の効果測定に役立つツール4選
Web広告の効果測定に役立つツールを4つ紹介する。
貴社が打つWeb広告に適したツールがあれば、ぜひ利用してみてほしい。
ツール1:GoogleAnalytics
GoogleAnaliticsとは、LPに訪れた人の行動を把握できるツールだ。
下記の4つの指標を計測できる。
- PV数(=クリック数)
- 直帰率
- CV数
- CVR
無料ツールなので、必ずインストールしてほしい。
ツール2:ADPLAN
ADPLANとは、株式会社オプトが開発した広告効果測定ツールだ。
下記の3つの特徴がある。
- 全てのWeb広告の効果測定が可能
- シンプルな使用画面
- スマートフォンサイトの解析が可能
Web広告を打ち始めたばかりの会社にオススメだ。
ツール3:ADEBiS
ADEBiSは、株式会社ロックオンが開発した広告効果測定ツールだ。
特徴は下記の3つである。
- 1万円から利用可能
- 全てのWeb広告の効果測定が可能
- テレビCMとSEOを含めた広告全体の効果測定が可能
Web広告以外に、複数のマーケティング施策をおこなっている会社にオススメだ。
ツール4:WebAntenna
WebAntennaとは、株式会社ビービットが開発した広告効果測定ツールだ。
特徴は下記の4つである。
- 全てのWeb広告の効果測定が可能
- ABテストの計測が可能
- 媒体ごとの効果測定が可能
- 担当者のサポート付き
検証・改善を高速でおこないたい会社にオススメだ。
3.Web広告の効果を上げる5の手法
Web広告の効果を上げる5の手法を紹介する。
ぜひ改善案を考えるときの参考にしてほしい。
手法1:Web広告の種類を変える
商材によって、最適なWeb広告の種類が異なる。
例えば、「交通事故の治療」といった突発的な問題を解決する商材であれば、リスティング広告が効果的だ。一方で、「不動産投資」や「生命保険」といった不特定多数の人がターゲットの商材であれば、SNS広告や純広告が効果的だ。
このように、貴社の商材に適した種類のWeb広告に変えることで、広告効果が上がる。
全種類のWeb広告を「Web広告の種類」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
手法2:広告掲載先を変える
広告掲載先ごとにユーザー層が異なる。
ユーザー層が貴社のターゲットに近い広告掲載先を選ぶことで、下記の2種類の人が増える。
- 広告物に興味を示す人
- 貴社サービスに魅力を感じる人
CTRとCVRの両方が向上するため、Web広告の効果が上がるのだ。
おすすめの広告掲載先は、「Web広告のおすすめ媒体25選」で紹介している。ぜひ参考にしてほしい。
手法3:広告掲載箇所を変える
広告掲載箇所によって、CTRが異なる。
例えば、バナー広告の場合、記事下に掲載したときのCTRは、サイドバー右上に掲載したときのCTRの2倍だ。
CTRが高い箇所に広告を掲載することで、CV数が向上するため、Web広告の効果が上がる。
手法4:広告物を変える
LPやバナーといった広告物によって、下記の2つの数値が異なる。
- CTR(クリック率)
- CVR(コンバージョン率)
質の高い広告物に変えることで、上記2つの数値が向上するため、Web広告の効果が上がるのだ。
手法5:Web広告代理店の担当者を変える
Web広告代理店の担当者によって、検証改善の質が異なる。
検証改善の質が高い担当者であれば当然、広告効果は上がりやすい。一方で、質が低い担当者であれば、いつまで経っても広告効果は上がらない。
下記のいずれかをおこなって、優秀な担当者に変えてほしい。
- 担当者の変更を申し出る
- 競合他社に乗り換える
4.効果的なWeb広告の事例5選
効果的なWeb広告の事例を5つ紹介する。
真似できるところを真似て、ぜひ実践に活かしてほしい。
事例1:b→dashのTrueView
マーケティングオートメーションツール「b→dash」のTrueViewだ。
芸能人を起用している上に、動画構成が非常に面白い。
多くの人がつい広告を見てしまうため、認知度が大きく向上しただろう
事例2:オープンハウスのLinkedin広告
オープンハウスのLinkedin広告だ。
「投資のバランスに偏りはありませんか?」と問いかけをして、広告物に注目を集めている。また、ターゲットを年収2,000万円以上に限定している。
高いCTRを生み出して、多くのコンバージョンを生んだだろう。
事例3:楽天オーネットのLINE広告
楽天オーネットのLINE広告だ。
通常記事のタイトルと同じ文調のタイトルにすることで、広告色を消している。また、「かわいい奥さんと結婚」と記載して、強いメリットを伝えている。
高いCTRを生み出して、多くのCVを生んだだろう。
事例4:バンクイックのバナー広告
三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」のバナー広告だ。
「当行口座不要」とキャッチコピーに記載している。
簡便性が強く伝わることから、高いCTRを記録しただろう。
事例5:ラクスパートナーズの記事広告
充実した就職支援でキャリアのプラスに!プログラミングスクール9選を徹底比較
Web制作メディア「LIG」に掲載されたプログラミングスクール「ラクスパートナーズ」の記事広告だ。
「プログラミングスクール 比較」というキーワードでSEO対策をしている。また、通常記事と全く同じ文調にして、広告色を消している。
多大な流入が見込める上に、CVRが高くなるため、今後多くのコンバージョンを生むだろう。
最後に
本記事では、Web広告について下記の4つを説明した。
- 得られる3の効果
- 効果測定方法
- 効果を上げる5の方法
- 効果的な事例5選
適切な方法で効果測定をおこなって、質の高い改善案を実施してほしい。
そうすることで、広告効果はどんどん上がっていって、貴社の目的を達成できる。
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おすすめの代理店を下記の7つの記事で紹介している。ぜひ参考にしてほしい。
参考記事1:インターネット広告代理店17社のおすすめランキング
参考記事2:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事3:東京都のインターネット広告代理店10選
参考記事4:リスティング広告の代理店10選
参考記事5:リスティング広告代理店ランキングTOP10
参考記事6:アプリ広告の代理店10選
参考記事7:TikTok広告代理店10社