2020年現在、TikTokは急成長中のSNSだ。広告媒体としての注目度が日に日に増している。
広告出稿企業はまだまだ少ないが、2〜3年後には「Facebook」や「Twitter」と肩を並べるだろう。
高い費用対効果を得たいのであれば、今のうちに参入するべきだ。
そこで本日は、TikTokの運用型広告のプラットフォーム「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」を徹底解説していく。
じっくり読んで、確実に理解してほしい。
目次
- 1.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」とは
- 2.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている5の理由
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由1:動画広告に特化
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由2:高精度なAIを搭載
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由3:10〜20代のユーザーに効率的にアプローチ可能
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由4:少額から広告運用を開始可能
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由5:その他の運用型広告の費用対効果が合わなくなってきた
- 3.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿方法
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順1:アカウント開設
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順2:クリエイティブ制作
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順3:キャンペーンを作成
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順4:広告セットを作成
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順5:クリエイティブを設定
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順6:支払い情報を登録
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順7:審査
- TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順8:広告配信開始
- 最後に
1.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」とは
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」は、TikTok広告の一種だ。
本章では、概要を詳しく説明していく。
ぜひ熟読してほしい。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の広告配信アプリ
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」では、ByteDance株式会社の運営アプリに広告を配信できる。
日本国内で対応中のアプリは、下表の3つだ。
対応アプリ | 説明 |
TikTok | 国内アクティブユーザー数950万人のショートムービーSNS。4.5〜60秒の広告を配信可能。 参考:TikTok公式サイト |
TopBuzz | 国内デイリーアクティブユーザー数10万人の動画ニュースアプリ。3〜60秒の広告を配信可能。 参考:TopBuzz公式サイト |
BuzzVideo | ダウンロード数1,000万回の動画投稿アプリ。3〜60秒の広告を配信可能。 参考:BuzzVideo公式サイト |
また、TikTok Audience Networkを形成していて、他社運営アプリに10〜30秒の動画を1日1,000万回分も配信できる。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の広告配信面
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」では、フィード内に広告を配信する。(参考:インフィード広告とは)
具体例は下図の通りだ。
通常コンテンツに紛れて、広告が掲載されるのだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の広告フォーマット
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」の広告フォーマットは、下図の4種類だ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の課金形式
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」は入札制を採用している。広告が表示されるたびに、単価が決定するのだ。
課金形式は、下表の4種類だ。
課金形式 | 説明 |
CPM(インプレッション課金型) | 広告表示回数1,000回単位で料金が発生。 |
CPC(クリック課金型) | 広告内のリンク先がクリックされるたびに料金が発生。広告表示したとしても、クリックが生じなければ料金がかからない。 |
CPV(再生課金型) | 広告が一定時間以上再生されるたびに料金が発生。 |
oCPC(最適化クリック課金型) | 料金発生の仕組みは、クリック課金型と同様。ユーザーのコンバージョン確率に応じて、クリック単価を自動調整。 |
課金形式の概要は、「TikTok広告の費用」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の広告配信目的
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」では、下表3つの目的で広告を配信できる。
配信目的 | 説明 |
トラフィック | リンク先のクリック数を増やすときに利用。 |
アプリインストール | アプリインストール数を増やすときに利用。 |
コンバージョン数 | 「購入」や「登録」等のコンバージョン数を増やすときに利用。 |
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」のターゲティング種類
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」には、下表11種類のターゲティングが搭載されている。
ターゲティング | 説明 |
性別 | 1.無制限 2.男性 3.女性 |
年齢 | 1.無制限 2.13〜17歳 3.18〜24歳 4.25〜34歳 5.35〜44歳 6.45〜54歳 7.55歳以上 |
地域 | 1.アメリカ 2.日本 3.インド 4.ブラジル 5.中国 6.台湾 7.韓国 8.インドネシア 9.タイ 10.マレーシア 11.ベトナム 12.ロシア 13.トルコ 14.サウジアラビア 15.アラブ首長国連邦 16.エジプト |
言語 | 下記4ヶ国語を含む合計30ヶ国語から選択可能 1.英語 2.日本語 3.ポルトガル語 4.中国語 |
操作システム | 1.iOS 2.Android |
ネットの使用状況 | 1.WiFi 2.2G 3.3G 4.4G |
デバイスプライス | 1.無制限 2.特定の範囲 |
システムバージョン | 1.iOS8.0〜12.1以上 2.Android4.0〜9.0以上 |
興味関心ラベル | 1.ペット 2.ゲーム 3.旅行 4.教育 5.飲食・グルメ 6.アプリケーション 7.デジタル家電 8.金融 9.交通 10.ニュースデータ 11.マタニティ・ベビー 12.アウトドアスポーツ 13.ファッション・靴・帽子・カバン 14.メークアップ・スキンケア 15.携帯電話・パソコン |
カスタムオーディエンス | 現在保有の顧客データに広告配信するかどうかを設定。 |
類似オーディエンス | 現在保有の顧客データに類似したユーザーに広告配信。 |
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能一覧
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」には、5つの運用サポート機能が搭載されている。
それぞれを詳しく説明していく。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能1:動画作成ツール
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能「動画作成ツール」では、下記の2つのやり方でクリエイティブを作成できる。
- 「テンプレート」と「BGM」を手動で組み合わせる
- 「複数の画像」と「BGM」をAIが自動で組み合わせる
テンプレートは下記の3種類だ。
- スライドショー
- 商品特徴を強調
- ショーケース
また、300曲以上のBGMが搭載されている。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能2:入稿サポート機能
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」の運用サポート機能「入稿サポート機能」では、下記の3つが実施される。
- 広告枠に基づいた素材規定の表示
- サムネイル候補を自動抽出
- CTAの説明文を最適化
初心者でもスムーズに広告運用を始められるのだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能3:ダイナミック広告
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」の運用サポート機能「ダイナミック広告」では、クリエイティブを自動で作成する。
品質の高い素材を組み合わせるため、広告運用を効率的に最適化できる。(注.素材は下記の3つ)
- 画像
- 動画
- テキスト
一括作成にも対応しているため、クリエイティブ作成コストの大幅削減が可能だ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の運用サポート機能4:TikTok AdStudio
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」の運用サポート機能「TikTok AdStudio(アプリ)」では、スマートフォンでの撮影動画をTikTok風に編集できる。
「BGM設置」や「再生速度調整」等を実施可能なのだ。
操作画面がシンプルなので、初心者でも簡単に使いこなせる。
インストールページは下記の2つだ。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:TikTok AdStudio|App Store
参考記事2:TikTok AdStudio|Google Play
2.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている5の理由
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」が注目されている理由は5つある。
それぞれ詳しく説明していく。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由1:動画広告に特化
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」では基本的に、動画広告を配信する。
広告に大量の情報を詰め込めるため、商材の魅力を存分に伝えられる。
また、動画での情報収集ニーズが近年強まったことから、ユーザーニーズに沿った形での広告配信が可能なのだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由2:高精度なAIを搭載
全てのSNS広告の中で、TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」はAIの精度が最も高い。
レコメンド機能が特に進化していて、商材に興味を抱きやすいユーザーに広告配信が可能だ。
また、自動入札を設定した場合、過去の運用データに基づいて、コンバージョン確率が高いユーザーをターゲティングできる。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由3:10〜20代のユーザーに効率的にアプローチ可能
TikTokのユーザーは、10〜20代が66%を占める。
全ての広告媒体の中でトップクラスの数値な上に、アクティブユーザー数が3.3億人(=総アクティブユーザー数5億人×66%)も存在する。
10〜20代のユーザーに効率的に広告配信できるのだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由4:少額から広告運用を開始可能
TIkTokの純広告の最低料金は、42万円/日だ。
しかし、運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」は、1円から利用できる。
予算が少なかったとしても、TikTokに広告配信が可能なのだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」が注目されている理由5:その他の運用型広告の費用対効果が合わなくなってきた
下記の2つが深刻化していることから、既存の広告費用がWeb広告に流れている。
- テレビ離れ
- 紙媒体の衰退
それに伴って、その他の運用型広告への広告出稿企業が増加している。「広告費用の高騰」と「コンバージョン率の低下」の2つが急激に進行したため、費用対効果が合わなくってきた。
しかし、TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」がリリースされたのは、2018年12月だ。広告出稿企業が少ないため、その他SNS広告に比べて高い費用対効果を出せるのだ。
3.TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿方法
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」の出稿方法を、手順ごとに詳しく説明していく。
確実に理解して、忠実に実践してほしい。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順1:アカウント開設
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」を出稿するためには、アカウントを開設しなくてはいけない。
「TikTok For Business広告アカウント作成ページ」にアクセスして、下記の6項目を入力する。
- 所在地
- 目的
- 広告アカウント名
- メールアドレス
- パスワード
- 電話番号
その後、送信されてきた検証コードを入力すれば、アカウント開設は完了だ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順2:クリエイティブ制作
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」のアカウントを開設したら、「運用サポート機能」または「貴社独自のツール」のいずれかを用いて、クリエイティブを制作する。(注.運用サポート機能の概要は、「1.TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」とは|運用サポート機能一覧」に記載)
ポイントは下記の3つだ。
- 動画のテイストを各アプリの通常投稿に似せる
- 初めの1秒でインパクトを残す
- リズミカルなBGMを設定
クリエイティブの質は運用成果に大きな影響を及ぼす。入念に実施すべきだ。
機会損失を防ぐためにも、全種類のフォーマットを作成した方がいい。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順3:キャンペーンを作成
次にキャンペーンを作成していく。
管理画面で「広告」を選択した後、キャンペーンタブ内の「作成する」をクリックする。
そして、下記の3点を設定すれば、この手順は完了だ。
- 目的
- キャンペーン名
- 予算
予算は5,000円以上にしなくてはいけないので、その点は注意が必要だ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順4:広告セットを作成
キャンペーンを作成した後は、広告セットを作成していく。
設定項目は下記の13個だ。
- 広告セット名
- プレースメント(広告配信アプリ)
- プロモーション目的
- 表示名
- プロフィール画像
- カテゴリ
- 広告タグ
- 広告の配信方法
- 配信対象(ターゲティング)
- 予算
- スケジュール
- 課金形式
- 入札単価
手動入札の場合は、広告配信アプリごとに作成する。それぞれの入札単価を最適化できるため、無駄な広告費用を減らせる。
一方で、自動入札の場合は、広告配信アプリで分けずに1つの広告セットを作成する。入札単価が自動で最適化されるため、その方が運用効率が高くなる。
クリエイティブ制作の次に、運用成果に影響を及ぼす手順だ。面倒くさがらずに丁寧に実施しなくてはいけない。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順5:クリエイティブを設定
手順2で制作したクリエイティブを設定していく。
やり方は下表の通りだ。
制作方法 | 設定方法 |
独自ツール or TikTok AdStudio | 「ファイルをアップロード」をクリックして、クリエイティブをアップロード。 |
動画作成ツール | 「ライブラリから選択」をクリックして、クリエイティブを選択。 |
「追加」をクリックすれば、複数個設定できる。
練習用で作成したクリエイティブを、誤って設定してしまうことがある。十分注意すべきだ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順6:支払い情報を登録
TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」での支払い情報を登録していく。
アカウントへの入金額を入力して、「すぐに追加」をクリックする。
その後、カード会社を選択して、カード情報を打ち込む。
ここまでで運用設定は終了だ。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順7:審査
支払い情報を登録したら、クリエイティブが審査される。
完了までは1〜2日程度だ。
審査期間中は広告セットの状態が「未配信(新設審査中)」となる。
広告セットの状態が「配信中」に変わったら、審査が承認された証だ。
非承認だった場合は、クリエイティブを作り直して、再審査を申し込む。
TikTokの運用型広告「TikTok For Business」の出稿手順8:広告配信開始
審査が完了したら、TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」が配信される。
配信後でも、運用設定は変更が可能だ。
管理画面に成果がリアルタイム表示されるので、そちらを確認しながら、最適化していってほしい。
最後に
本記事では、TikTokの運用型広告「TikTok For Business(旧称:TikTok Ads)」を徹底解説した。
内容は下記の通りだ。
- 概要
- 注目されている5の理由
- 出稿方法
まずは1と2の内容を確実に理解してほしい。そして、3の内容を忠実に実践してほしい。
そうすることで、広告運用をスムーズに始められる。
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おすすめの代理店を下記の5つの記事で紹介している。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:TikTok広告代理店10社
参考記事2:インターネット広告代理店おすすめランキング30社
参考記事3:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事4:東京都のインターネット広告代理店10選
参考記事5:アプリ広告の代理店10社
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