あなたは今、「インフィード広告とは?」と疑問に思っているのだろう。
そう思うのも無理はない。
なぜならば、近年急速に普及した広告手法だからだ。最新情報に敏感な人ならまだしも、普通の人は知らなくて当然だ。
しかし安心してほしい。本記事を最後まで読めば、インフィード広告の全てが分かる。
じっくり読んで、今後のWebマーケティングに役立ててほしい。
目次
1.インフィード広告とは
インフィード広告とは、「『SNS』や『ニュースサイト』のタイムライン内に掲載される広告」のことだ。(参考:Web広告の種類)
分かりやすい例では、TwitterやFacebookで「プロモーション(または広告)」と表記されている投稿のことを指す。
下記のいずれかの形式が一般的である。
- テキストのみ
- テキスト+写真
通常コンテンツと同じ仕様になっているため、その他広告に比べ、広告色が薄い。
インフィード広告とネイティブ広告の違い
インフィード広告は、ネイティブ広告と一緒にされる。
しかし、厳密に言えば少し違う。
ネイティブ広告とは、「通常コンテンツに自然に溶け込んだ全て広告」のことだ。
つまり、インフィード広告は、ネイティブ広告の一種なのである。(参考:ネイティブ広告の種類)
ネイティブ広告の概要は、「ネイティブ広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
インフィード広告はYahoo!トップページのタイムライン化がキッカケで広まった
インフィード広告が近年急速に普及理由は、2015年4月にスマホ版Yahoo!トップページがタイムライン化したからだ。
それに伴って、インフィード広告の掲載を開始した。
月間ユーザー数が6,600万人もいることから、認知度が一気に向上して、インフィード広告を出稿する企業が増加した。
2.インフィード広告の種類
インフィード広告は、大きく分けて3種類ある。
それぞれ詳しく説明していく。
インフィード広告の種類1:ネットワーク型インフィード広告
ネットワーク型インフィード広告とは、「ネットワークに加盟している複数の媒体にするインフィード広告」のことだ。
分りやすく言えば、GDNやYDNのインフィード広告版である。
ターゲティングが可能で、細かな運用管理が必要だ。
インフィード広告の種類2:運用型インフィード広告
運用型インフィード広告とは、「ある特定の媒体で運用するインフィード広告」のことだ。
SNS広告やGunosy広告が該当する。
ターゲティングが可能で、細かな運用管理が必要である。
インフィード広告の種類3:純広告型インフィード広告
純広告型インフィード広告とは、「ある特定の媒体の広告枠を買い取って、広告物を掲載するインフィード広告」のことだ。
分かりやすく言えば、純広告のインフィード広告版である。
ターゲティングができないため、細かな運用管理は必要ない。しかし、成果を得るためには、入念な媒体選びが必要である。
3.インフィード広告の4のメリット
インフィード広告には、4つのメリットがある。
それぞれ詳しく説明していく。
インフィード広告のメリット1:クリック単価が安い
インフィード広告が普及したのは、ここ2〜3年だ。
リスティング広告等の定番の広告手法に比べ、実施している企業が圧倒的に少ない。
競合性が低いため、クリック単価が安いのだ。
インフィード広告のメリット2:クリック率が高い
インフィード広告に慣れているユーザーは、まだまだ少ない。また、通常コンテンツと同じ仕様になっているため、広告色が極めて薄い。
拒絶反応を示すユーザーが少ないため、クリック率が高いのだ。
インフィード広告のメリット3:コンバージョン率が高い
インフィード広告をクリックしたユーザーは、通常コンテンツだと思って、ランディングページを読む。
文章の信憑性が増すため、コンバージョン率が高いのだ。
インフィード広告のメリット4:間接効果が高い
インフィード広告はランディングページの文章の信憑性が高いため、広告を見たユーザーの多くがサービスに興味を抱く。
そして、そういったユーザーは、下記のような情報をネット検索する。
- 他社比較
- 活用事例
- 口コミ
「リスティング広告」や「過去に掲載した記事広告」といった、その他Web広告の広告効果が高くなるのだ。
4.インフィード広告の3のデメリット
インフィード広告には、3つのデメリットがある。
それぞれ詳しく説明していく。
インフィード広告のデメリット1:評判が下がる
インフィード広告をクリックした後に、広告だと気付いたユーザーは、嫌悪感を抱く。
一定数のユーザーは嫌悪感を引きずってしまうため、その分評判が下がるのだ。
インフィード広告のデメリット2:複数のランディングページが必要
インフィード広告で成果を出すためには、媒体の仕様に適したランディングページを用意しなくてはいけない。
複数媒体に掲載する場合、同等数のランディングページが必要になる。
インフィード広告のデメリット3:運用管理コストが高い
インフィード広告で成果を出すためには、ターゲティングの精度を高めなくてはいけない。
膨大な検証改善が必要になるため、運用管理コストが非常に高い。
5.インフィード広告のおすすめ媒体13選
インフィード広告のおすすめ媒体は、下表の13個だ。
媒体 |
説明
|
|
ネットワーク型 |
logly lift
|
月間インプレッション数2,750億回の世界最大のネットワーク型ネイティブ広告の媒体だ。 |
popIn
|
月間インプレッション数6億回のネットワーク型ネイティブ広告の媒体だ。台湾や韓国といったアジア圏にも配信が可能である。 | |
Taboola
|
月間リーチ数10億人の世界最大級のネットワーク型ネイティブ広告の媒体だ。 | |
AkaNe
|
GMOグループが提供している国内最大級のネットワーク型広告の媒体だ。 | |
運用型 |
Twitter
|
月間アクティブユーザー数3.35億人のSNSだ。20〜30代のユーザーが主に利用している。 |
Facebook
|
月間アクティブユーザー数2.4億人のSNSだ。30〜40代の男性が主に利用している。 | |
月間アクティブユーザー数1億人のビジネスSNSだ。30〜40代のビジネスマンが主に利用している。 | ||
月間アクティブユーザー数10億人のSNSだ。10〜20代女性が主に利用している。 | ||
TikTok | 月間アクティブユーザー数5億人のSNSだ。10〜20代の男女が主に利用している。 参考:TikTok広告とは |
|
LINE
|
国内アクティブユーザー数8,000万人のチャットアプリだ。年齢・性別問わず、幅広い層が離床している。 | |
Yahoo!トップページ
|
月間ユーザー数6,600万人の国内最大のニュースサイト | |
Gunosy
|
累計4,000万ダウンロードのニュースアプリ | |
純広告型
|
livedoor NEWS
|
月間6,000万PVの総合ニュースサイト |
6.インフィード広告の費用
インフィード広告の費用について、詳しく説明していく。
インフィード広告の費用形態
インフィード広告の費用形態は、下記の通りだ。
費用形態 | 説明 |
インプレッション課金型 | インプレッションごとに料金が発生する形態。 |
クリック課金型 | クリックごとに料金が発生する形態。 |
エンゲージメント課金型 | SNS広告で、「フォロー」「シェア」といった行動をユーザーが起こすたびに、料金が発生する形態。 |
期間契約型 | 契約期間に応じて料金が発生する形態。純広告型で用いられる。 |
インフィード広告の費用相場
インフィード広告の費用相場は、下表の通りだ。
媒体の種類 |
費用相場
|
|
SNS
|
50〜300円/エンゲージメント | |
ネットワーク型 |
インプレッション課金型
|
400〜800円/1,000imp |
クリック課金型
|
20〜60円/クリック | |
純広告型
|
契約期間中の想定クリック数×10〜50円 |
7.インフィード広告の3の事例
効果が高かったインフィード広告の事例を3つ紹介していく。
インフィード広告の事例1:おうちホームステイ
掲載先:Yahoo!トップページ
LP:おうちホームステイのランディングページ
スマホ版Yahoo!トップページに掲載された、オンライン英会話「おうちステイ」のインフィード広告だ。
「TOEIC271点だった私が7日で3倍に」というタイトルにして、ユーザーの興味を引いている。また、ランディングページを漫画にすることで、広告色を消しながら、サービスを紹介できている。
高い広告効果を得られただろう。
インフィード広告の事例2:楽天モバイル
掲載先:Gunosy
LP:楽天モバイルのランディングページ
Gunosyに掲載された楽天モバイルのインフィード広告だ。
「携帯会社を乗り換えた結果」という文言をタイトルにして、ユーザーの好奇心を刺激している。
ランディングページでは、実験した人の顔写真を載せて、文章の説得力を強くしている。
高い広告効果を得られただろう。
インフィード広告の事例3:株式会社ラクス
掲載先:livedoor NEWS
LP:株式会社ラクスのランディングページ
livedoor NEWSに掲載された株式会社ラクスのインフィード広告だ。
芸能人を起用することで、ユーザーの興味を引いている。また、通常コンテンツと同じようなタイトルを付けて、広告色を消している。
ランディングページが対話形式になっているため、非常に読みやすい。
高い広告効果を得られただろう。
8.インフィード広告で成果を出すために押さえるべき5のポイント
インフィード広告で成果を出すために押さえなくてはいけないポイントが5つある。
それぞれ詳しく説明していく。
インフィード広告で成果を出すために押さえるべきポイント1:ユーザーニーズに合わせる
媒体に訪れるユーザーは、有益な情報を求めている。売り込み色が強いインフィード広告を掲載したところで、成果は得られない。
ユーザーニーズに合うように、ランディングページで役に立つ情報を発信する必要がある。
インフィード広告で成果を出すために押さえるべきポイント2:魅力的なタイトルを付ける
媒体の通常コンテンツには、魅力的なタイトルが付けられている。そのため、平凡なタイトルを付けてしまうと、クリックすら得られない。
良い成果を出すためには、通常コンテンツのキャッチコピーを上回るほどの、魅力的なキャッチコピーを付けなくてはいけない。
インフィード広告で成果を出すために押さえるべきポイント3:ターゲティングの精度が重要
貴社のターゲットに適したユーザーに広告を届けなければ、満足のいく成果は得られない。広告費用と労力の両方が無駄になるため、むしろ赤字になってしまう。
そういった事態を回避して、良い成果を出すためにも、ターゲティングの精度を高める必要がある。
インフィード広告で成果を出すために押さえるべきポイント4:継続アプローチを実施
インフィード広告をクリックするユーザーは、情報収集をしているユーザーだ。
サービスのニーズが顕在化していないため、質の高いランディングページを作成したところで、大半はコンバージョンしない。
しかし、興味喚起はできているため、「メルマガ」や「LINE@」で継続フォローをすることで、効率的にコンバージョンを得られる。
結果、費用対効果が一気に高くなるのだ。
インフィード広告で成果を出すために押さえるべきポイント5:全体の広告効果で考える
「4.インフィード広告の4のメリット」で説明した通り、インフィード広告は間接効果が高い。直接コンバージョンが生まれなかったとしても、その他広告でコンバージョンが生まれる。
インフィード広告単体の成果だけで改善案を実施すると、全体の広告効果が落ちてしまう可能性がある。
そういった事態を回避するためにも、全体の広告効果を考えてほしい。
9.インフィード広告の効果的な活用方法3選
インフィード広告の効果的な活用方法を3つ紹介する。
じっくり読んで、ぜひ参考にしてほしい。
インフィード広告の効果的な活用方法1:リスティング広告と組み合わせる
繰り返しになるが、インフィード広告は間接効果が高い。
特にリスティング広告との相性は抜群だ。
なぜならば、ランディングページを見て、サービスに興味を持った人は、下記のような情報を検索するからだ。
- 活用事例
- 他社比較
こういった情報を調べるキーワードにリスティング広告を出稿しておくことで、効率的にコンバージョンを獲得できる。
現に、CPAが2/5になった事例もある。
インフィード広告の効果的な活用方法2:SNS運用をおこなう
インフィード広告は、SNSとも相性が良い。
なぜならば、サービスに興味を持った人の中で、SNSで口コミを調べる人が一定数存在するからだ。
SNS運用をしておくことで、そういった人たちをファンにできる。
すぐにコンバージョンが生まれなかったとしても、いずれコンバージョンが生まれる。
長期的な費用対効果が非常に高くなるのだ。
インフィード広告の効果的な活用方法3:オウンドメディアと組み合わせる
インフィード広告をクリックした人の中には、「コンバージョンの一歩手前まで、興味を抱いた」という人が一定数存在する。
そういった人たちをオウンドメディアに誘導することで、最後の一押しができる。結果、コンバージョン数を効率的に増やせるのだ。
10.インフィード広告の展望
インフィード広告の今後の展望を説明していく。
インフィード広告の展望1:メジャーな広告手法になる
2018年10月にGoogleアドセンスで、インフィード広告を掲載できるようになった。Googleが本格的に乗り出したことで、今まで以上に認知度が向上する。
また、下記の2つが原因で、既存の広告手法では、広告主が望む広告効果を得られていない。
- ユーザーが慣れている
- 広告単価が高止まりしている
今後、インフィード広告に充てる予算を企業が増やすため、メジャーな広告手法になるだろう。
インフィード広告の展望2:動画広告に対応する
2020年現在、動画広告の市場が急成長していて、今後も伸び続けるだろう。
それに伴って、動画広告仕様の媒体が増えることから、いずれインフィード広告も動画広告に対応する。
最後に
インフィード広告は、広告効果が高い広告手法の一つだ。
しかし、普通に広告を出すだけでは、良い成果を得られない。
本記事で説明した下記の2つをおこないながら、インフィード広告を出稿してほしい。
- 成果を出すために押さえるべき5のポイント
- 効果的な活用方法3選
そうすることで、貴社の満足のいく成果を得られる。
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参考記事1:インターネット広告代理店17社のおすすめランキング
参考記事2:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事3:東京都のインターネット広告代理店10選
参考記事4:アプリ広告の代理店10選