あなたは今、リスティング広告を出稿しようとしているのだろう。しかし、「どのくらいの費用が必要か分からない」と悩んでいるのではないか?
そう悩むのも無理はない。
リスティング広告の費用について、他社の人間と話す機会はない。その上、「運用方針」や「目標」等の条件によって必要な費用は変動する。
知識・経験がなければ、何も分からないのは当然だ。
しかし安心してほしい。この記事を読めば、リスティング広告の費用の全てが分かる。
じっくり読んで、ぜひ参考にしてほしい。
【読まないと損するかも?】
リスティング広告で、本当に効果のあった改善策・改善後のCPAを、実例を用いて詳しく紹介!
弊社では、業種・規模を問わず、様々な企業のリスティング広告を運用している。
- 弁護士事務所
- 投資用不動産販売会社
- ECサイト
- 転職エージェント
- 医院・クリニック
- BtoB
これらのクライアント様のリスティング広告運用で、実際におこなった改善策や改善の流れ、改善後のCPA、などを「リスティング広告の成功事例集」で詳しく紹介している。
ぜひ参照してほしい。
目次
1.リスティング広告の費用形態
リスティング広告の費用形態は、クリック課金型だ。
クリック課金型とは、「ユーザーが広告をクリックするたびに料金が発生する形態」のことだ。
インプレッション数がどれだけ多かったとしても、クリックが発生しなければ、費用は一切かからない。
金銭的リスクの少ない費用形態である。
2.リスティング広告の費用相場
リスティング広告に費用相場は存在しない。
同一業種の会社でも、会社によって費用が異なる。
ただし、「30〜50万円/月」を目安に運用を開始して、成果に応じて費用を上げていくのが一般的だ。
リスティング広告の費用相場は、下記の2つの記事でも詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:ネイティブ広告の料金
参考記事2:Web広告の費用
3.リスティング広告の費用対効果
リスティング広告の費用対効果を詳しく説明していく。
正確な費用を決めるために必要となる。
ぜひ熟読してほしい。
リスティング広告の費用対効果を表す3の指標
指標 | 説明 |
CPA | 1コンバージョン獲得するのにかかった広告費用のこと。数値が低いほど、リスティング広告の費用対効果が高い。 計算式:広告費用÷コンバージョン数(円) |
ROAS | 広告費用の何倍の売上が出たかを示す指標。数値が大きいほど、リスティング広告の費用対効果が高い。 計算式:売上÷広告費用×100(%) |
ROI | 広告費用の何倍の利益が出たかを示す指標。数値が大きいほど、リスティング広告の費用対効果が高い。 計算式:(売上−仕入れ値−広告費用)÷広告費用×100(%) |
リスティング広告の平均費用対効果
ビジネスモデル | 指標 | 数値 |
BtoC | ROAS | 150〜400% |
ROI | 25〜300% | |
BtoB | ROAS | 200〜800% |
ROI | 50〜300% |
注1.商材単価による変動が激しいことから、平均CPAは算出できない。
注2.上表はあくまで目安だ。全ての会社にこの数値が当てはまるとは限らない。
リスティング広告の費用対効果の2の上げ方
リスティング広告の費用対効果の上げ方1:コンバージョン数を増やす
リスティング広告のコンバージョン数を増やすことで、売上が増加する。
下記の2つの指標が改善して、費用対効果が上がるのだ。
- ROAS
- ROI
コンバージョン数を増やす方法は、「リスティング広告で効果を出す方法」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用対効果の上げ方2:費用を抑える
リスティング広告の費用を抑えれば、売上・利益に対する費用が必然的に下がる。
結果、下記の2つの指標が改善するのだ。
- ROAS
- ROI
リスティング広告の費用の抑え方は、次々章の「リスティング広告の費用を安くする6の方法」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
4.リスティング広告の費用の決め方4選
リスティング広告の費用を決める方法は合計4つある。
それぞれ詳しく説明していく。
リスティング広告の費用の決め方1選【一般的】
リスティング広告の費用の決め方1:目標CPAから逆算
目標CPAから逆算して、リスティング広告の費用を決める方法だ。
やり方は下記の手順の通りだ。
- 目標CPAを設定
- 目標コンバージョン数を決定
- 「費用=目標CPA×目標コンバージョン数」で費用を算出
例えば、下表の条件の場合、50万円(=5,000円×100件)が費用となる。
目標CPA | 5,000円 |
目標コンバージョン数 | 100件 |
こうすることで、目標CPA内で目標コンバージョン数を達成するのに必要な費用を決められる。
ここで紹介した費用の決め方は、「リスティング広告の予算」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用の決め方3選【特殊】
リスティング広告の費用の決め方2:クリック単価から逆算
クリック単価から逆算して、リスティング広告の費用を決める方法だ。
やり方は下記の手順の通りだ。
- 平均クリック単価を算出(参考:リスティング広告の平均クリック単価)
- 想定コンバージョン率を設定(参考:リスティング広告のコンバージョン率の目安)
- 目標コンバージョン数を決定
- 「費用=平均クリック単価÷想定コンバージョン率×目標コンバージョン数」で費用を算出
例えば、下表の条件の場合、費用は20万円(=100円÷5%×100件)となる。
平均クリック単価 | 100円 |
想定コンバージョン率 | 5% |
目標コンバージョン数 | 100件 |
こうすることで、現状のクリック単価で目標コンバージョン数を獲得するのに必要な費用を決められる。
リスティング広告の費用の決め方3:売上から逆算
売上から逆算して、リスティング広告の費用を決める方法だ。
やり方は下記の手順の通りだ。
- 現在の月間売上を算出
- 貴社業種の平均広告費比率を調査
- リスティング広告以外の広告費を算出
- 「費用=月間売上×平均広告費比率−リスティング広告以外の広告費」で費用を算出
例えば、下表の条件の場合、費用は600万円(=5,000万円×20%−400万円)となる。
月間売上 | 5,000万円 |
平均広告費比率 | 20% |
リスティング広告以外の広告費 | 400万円 |
こうすることで、売上規模に応じた費用を決められる。
リスティング広告の費用の決め方4:大雑把に決定
「2.リスティング広告の費用相場」で紹介した30〜50万円の間で、リスティング広告の費用を適当に決める方法だ。
難しい計算をすることなく、費用を決められる。
ただし、この方法だと貴社の要望と合わなくなる可能性があるので、十分注意してほしい。
5.リスティング広告の費用を安くする6の方法
リスティング広告の費用を安くする方法は合計6つある。
それぞれ詳しく説明していく。
リスティング広告の費用を安くする4の方法【必ずやるべき】
リスティング広告の費用を安くする方法1:品質スコアを改善
品質スコアを改善することで、リスティング広告の費用は安くなる。
具体的なやり方は下記の5つだ。
- ユーザーが興味を持つ広告文を作成
- 広告文にキーワードを含める
- キーワードごとに最適なリンク先を設定
- 読みやすいランディングページを作成
- 広告グループを最適化
「クリック単価=広告掲載順位が1個下の会社の広告ランク÷自社の品質スコア+1(円)」でクリック単価が決まることから、クリック単価が下がる。
結果、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
品質スコアの改善方法は、「品質スコアの改善」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用を安くする方法2:除外キーワードを設定
除外キーワードを設定することで、リスティング広告の費用が安くなる。
選定基準は下表の3つだ。
選定基準 | 具体例 |
情報検索キーワード | 1.「とは」 2.「概要」 3.「意味」 |
特性に適さないキーワード | 恵比寿の歯科医院の場合、下記のようなキーワードを除外。 1.「大阪」 2.「美容整形」 3.「歯医者 国家試験」 |
成果が出ていないキーワード | 1.コンバージョン数が0件のキーワード 2.CPAが目標CPAの2倍以上のキーワード |
成果が出ないキーワードでの広告配信が停止するため、無駄なクリックが発生しなくなる。
結果、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
除外キーワードの設定方法は、「除外キーワード」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用を安くする方法3:入札単価を調整
入札単価を調整することで、リスティング広告の費用が安くなる。
具体的には下記の2つを実施する。
- 成果が出にくいキーワードの入札単価を下げる
- 成果が出ているキーワードの入札単価を上げる
成果が出にくいキーワードへの高額入札を避けられることから、無駄に高額なクリック単価が発生しなくなる。
結果、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
入札単価の調整方法は、「リスティング広告の入札」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用を安くする方法4:ターゲティングを設定
ターゲティングを設定することで、リスティング広告の費用は安くなる。
設定項目は下記の5つだ。
- 性別
- 年齢
- 世帯収入
- 配信デバイス
- 配信地域
ターゲット属性と異なるユーザーへの広告表示回数を減らせることから、無駄なクリックが少なくなる。
結果、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
ターゲティングを設定するときのポイントを「リスティング広告のターゲティング」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用を安くする2の方法【余裕があったらやるべき】
リスティング広告の費用を安くする方法5:出稿キーワードの見直し
出稿キーワードを見直すことで、リスティング広告の費用が安くなる。
具体的には下記の2つを実施する。
- ビックキーワードの出稿を停止
- ロングテールキーワードを新たに選定
ビックキーワードに比べて、ロングテールキーワードの方が出稿企業が少ないことから、クリック単価が下がる。
結果、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
ロングテールキーワード選定方法は、「リスティング広告のキーワード」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
リスティング広告の費用を安くする方法6:その他マーケティング施策を実施
その他マーケティング施策を実施することで、リスティング広告の費用は安くなる。
具体的な実施施策は下記の8つだ。
- 記事広告
- バナー広告
- インフィード広告
- レコメンドウィジェット広告
- 動画広告
- SNS運用
- オウンドメディア運用
- テレビCM
認知度が向上することから、指名キーワードでの検索数が増加する。
指名キーワードはクリック単価が低いため、リスティング広告の費用が安くなるのだ。
6.リスティング広告の費用に関するよくある5の質問とその回答
リスティング広告の費用に関して5つの質問がよく寄せられる。
それぞれの回答を紹介していく。
リスティング広告の費用に関するよくある3の質問とその回答【重要】
リスティング広告の費用に関するよくある質問1:クリック単価の決まり方は?
リスティング広告のクリック単価は、入札で決定する。
広告ランク(=品質スコア×入札単価)によって広告掲載順位が決定した後に、下式で算出される。
「クリック単価=広告掲載順位が1個下の会社の広告ランク÷自社の品質スコア+1(円)」
具体例は、下表の通りだ。
会社 | 入札価格 | 品質スコア | 広告ランク | 広告掲載順位 | クリック単価 |
A | 550円 | 5 | 2,750 | 1位 | 421円 |
B | 900円 | 1 | 900 | × | × |
C | 700円 | 3 | 2,100 | 2位 | 334円 |
D | 500円 | 2 | 1,000 | 3位 | 451円 |
ご覧になって分かる通り、広告掲載順位が高かったとしても、クリック単価が高いとは限らない。
より正確な費用を決めるためにも、この点は必ず知っておいてほしい。
リスティング広告の費用に関するよくある質問2:媒体によってクリック単価は違いますか?
リスティング広告の配信媒体によって、クリック単価が違う。
なぜならば、ユーザー属性が異なるからだ。
具体的には下表の通りだ。
媒体 | 特長 |
BtoC商材全般のクリック単価が低め | |
BtoB商材全般のクリック単価が高め | |
Yahoo!JAPAN | 「化粧品」や「美容整形」といった美容関連商材のクリック単価が高め |
「AIサービス」等の最新商材のクリック単価が低め |
広告配信媒体によって実際にかかる費用が変わるので、十分注意してほしい。
リスティング広告の費用に関するよくある質問3:不正クリック発生時に料金は発生しますか?
リスティング広告では、下記のような不正クリックがごく稀に発生する。
- 同一人物が何度も広告をクリック
- ただの嫌がらせで広告をクリック
クリック課金型であることから、「無駄な広告費用が増える」と勘違いしている広告主が多い。
しかし実際は、クリック数が増えると下記の2つが生じるため、広告費用は一切増えない。
- 品質スコアの向上によってクリック単価が下落
- 調整費によって不正クリック分の費用を相殺
何も問題はないので、その点は安心してほしい。
リスティング広告の費用に関するよくある2の質問とその回答【状況次第で必要】
リスティング広告の費用に関するよくある質問4:広告表示オプション設定時の料金発生ルールは?
広告表示オプションを設定した場合、リスティング広告の料金発生ルールが変わる。
具体的には下記の通りだ。
- ユーザーが広告文をクリックしたら料金発生
- ユーザーが広告表示オプションをクリックしたら料金発生
- 1と2の料金発生回数の上限は1回ずつ
- 1と2のクリック単価は同額
実際にかかる費用が大きく変わる。十分注意してほしい。
リスティング広告の費用に関するよくある質問5:代理店利用時の手数料は?
リスティング広告の運用を代理店に委託した場合、代理店手数料がかかる。
相場は下記の通りだ。
項目 | 相場 |
運用手数料 | 運用額×20% |
初期費用 | 5〜10万円 |
レポート作成費用 | 1〜5万円 |
訪問サポート費用 | 2〜5万円 |
広告費用とは別途でかかる。十分注意してほしい。
代理店手数料の相場は、「リスティング広告代理店の手数料」で詳しく説明している。ぜひ参照してほしい。
最後に
本記事では、リスティング広告の費用を徹底解説した。
内容は下記の通りだ。
- 概要
- 相場
- 費用対効果
- 4の決め方
- 安くする6の方法
- よくある5の質問とその回答
まずは、1〜4の内容を参考に、貴社に最適な費用を決めてほしい。そして、5の内容を実践して、リスティング広告の費用を安くしてほしい。
そうすることで、貴社の満足のいく結果を得られる。
現在、公式LINEで「たった6ヶ月で利益を平均80.4%増やすWebマーケティング手法」を無料で発信している。弊社のクライアントがWebマーケティングに取り組み、実際に成果を出したやり方・考え方が分かる。
「Adell公式LINEの登録ページ」にて3秒で登録できる。今すぐクリックして、QRコードを読み込んでほしい。
弊社では、業種・規模を問わず、様々な企業のリスティング広告を運用している。
クライアント様に実際におこなった改善策や改善の流れ、改善後のCPAの変化、などを「リスティング広告の成功事例集」で詳しく紹介している。
ぜひ参照してほしい。
おすすめの代理店を下記の5つの記事で紹介している。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:リスティング広告代理店ランキングTOP10
参考記事2:リスティング広告の代理店10選
参考記事3:インターネット広告代理店30社のおすすめランキング
参考記事4:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事5:東京都のインターネット広告代理店10選