あなたは今、「ネイティブ広告って何?」と疑問に思っているのではないか?
そこで本日は、ネイティブ広告について徹底解説していく。
じっくり読んで、ぜひ理解を深めてほしい。
目次
1.ネイティブ広告とは
ネイティブ広告とは、「自然に溶け込んだ広告」のことだ。
別名、ネイティブアドと呼ばれている。
下記の項目を、広告を掲載するWebメディアと同じ仕様にして、広告を出稿する。
- 文体
- 文章構成
- デザイン
広告には見えないため、広告に対するユーザーからの信用度が高くなる。
その他Web広告に比べて購入率が高く、貴社の売上向上に貢献する。(参考:Web広告の種類)
スマホユーザーへのリーチにも適している。(参考:スマホ広告の種類)
ネイティブ広告とインフィード広告、記事広告の違い
ネイティブ広告は、下記の2つの広告と一緒にされる。
- インフィード広告
- 記事広告
しかし、厳密にいえば、少し違う。
インフィード広告とは、「TwitterやFacebookといったSNSのフィードに自然に溶け込んだ広告」である。
そして、記事広告とは、「通常記事と同じ仕様の紹介記事を、Webメディアに掲載する広告」のことだ。
つまり、「インフィード広告」と「記事広告」は、ネイティブ広告の一部である。
ネイティブ広告とステマの関係
ネイティブ広告は、広告に見えないように広告を掲載するため、ステマと誤解される。(※ ステマとはステルスマーケティングの略称)
2〜3年前までは、規制がなかったため、ネイティブ広告はステマとして使われていた。しかし、現在は規制が進んで、「これは広告です」とネイティブ広告の一部に記載しなくてはいけない。
したがって、2020年現在、ネイティブ広告はステマではなく、一般的な広告手法である。
2.ネイティブ広告の種類
ネイティブ広告には、7種類ある。
それぞれ詳しく説明していく。
ネイティブ広告の種類1:インフィード広告
インフィード広告とは、TwitterやFacebookといったSNSのフィードに自然に溶け込んだ広告のことである。
SNSユーザーの9割は、ボーッとフィードを見ている。エッジの効いた広告を出すことで、注目が集まるため、大きな成果を得られる。
インフィード広告の概要は、「インフィード広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告の種類2:記事広告
記事広告とは、「通常記事と同じ仕様の紹介記事を、Webメディアに掲載する広告」のことだ。
紹介記事は2,000〜4,000字で作成できる。
伝えられる情報量が多いため、商品・サービスの良さを十分伝えられる。
購入率が高いため、大きな成果を得られる。
記事広告の概要は、「記事広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告の種類3:リスティング広告
リスティング広告とは、「GoogleやYahoo!といった検索エンジンで、検索をしたときに掲載される広告」のことだ。
Googleのリスティング広告
Yahoo!のリスティング広告
検索をする人は、何かを求めている。広告出稿するキーワードを入念に選ぶことで、大きな成果を得られるだろう。
しかし現在、広告出稿費用が高騰しているため、費用対効果は悪い。
リスティング広告の概要は、「リスティング広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告の種類4:プロモートリスティング広告
プロモートリスティング広告とは、「検索エンジン以外のWebメディアで、検索をしたときに掲載される広告」のことだ。
Webメディアに訪れているユーザーは、共通の目的がある(ex.食べログのユーザーは、飲食店を探している)。
したがって、ユーザー層が貴社の商品・サービスのターゲット層と近いWebメディアに、プロモートリスティング広告を出稿すれば、大きな成果を得られる。
また、リスティング広告よりも広告出稿費が安いため、費用対効果は良い。
ネイティブ広告の種類5:レコメンドウィジェット広告
レコメンドウィジェット広告とは、「Webメディア上で、オススメしてもらう広告」のことだ。
あまり目立たない箇所に広告が掲載されるため、大きな成果は望めない。
しかし、広告出稿費用は安めに設定されているので、費用対効果は良い。
レコメンドウィジェット広告の概要は、「レコメンドウィジェット広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告の種類6:サイドバー広告
サイドバー広告とは、「サイドバーに、Webメディアと同じデザインのバナーを貼る広告」のことだ。
バナーのみのため、他の種類のネイティブ広告に比べ、出る成果は小さい。
しかし、7種類のネイティブ広告の中で、広告出稿費用が最も安いため、費用対効果は一番良い。
サイドバー広告の概要は、「バナー広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告の種類7:カスタム広告
カスタム広告とは、「ここまでで紹介した6種類のネイティブ広告に属さない広告」のことだ。
具体的には、下記のWebメディアの広告が、カスタム広告である。
- LINE
- Spotify
- Tumblr
ただし、どれも他にない型の広告なので、正確にネイティブ広告と定義されていない。
3.ネイティブ広告の3つのメリット
ネイティブ広告のメリットは3つだ。
詳しく説明していく。
ネイティブ広告のメリット1:購入される
ネイティブ広告は、一見広告には見えない。
広告に対するユーザーからの信用度が高くなるため、その分購入率が高くなる。
結果、貴社の商品・サービスが売れて、売上向上に大きく貢献する。
ネイティブ広告のメリット2:認知度向上
ネイティブ広告を出稿すると、貴社の商品・サービスが多くの人の目に触れる。
結果、認知度が向上するのだ。
広告から直接購入が生まれなかったとしても、「口コミによる購入」や「時間が経過した後の購入」が生まれる。
ネイティブ広告のメリット3:会社の信用力向上
詳しくは後述するが、ネイティブ広告は非常に高額だ。
ネイティブ広告を出稿することで、世間の人は「金銭的に余裕のある会社」と認識をする。
結果、会社の信用力が向上するのだ。
「商談がスムーズに進む」といった企業活動をする上でのプラスを得られる。
4.ネイティブ広告の2つのデメリット
ネイティブ広告のデメリットは2つだ。
それぞれ詳しく説明していく。
ネイティブ広告のデメリット1:広告出稿費用が高額
ネイティブ広告は、広告効果が非常に高い。その分、広告出稿費用が高額である。
「小さな金額で始めて、効果が良かったら、大きく広告を打つ」ということができない。
ネイティブ広告のデメリット2:失敗したときの金銭的ダメージが大きい
繰り返しになるが、ネイティブ広告は高額だ。
したがって、失敗したときの金銭的ダメージが大きい。
5.ネイティブ広告の料金相場
ネイティブ広告の種類別の料金相場を説明していく。
インフィード広告の料金相場
課金システム別のインフィード広告の料金相場は、下記の通りだ。
- インプレッション課金:1,000インプレッションで500〜2,000円
- クリック課金:1クリック30〜300円
「インプレッション課金」と「クリック課金」の両方とも、オークションで単価が決まる。
そのため、競合が多いほど、単価は向上する。
インフィード広告の料金相場は、「インフィード広告の費用」で詳しく説明してる。ぜひ参考にしてほしい。
記事広告の料金相場
記事広告の料金相場は、下記の通りだ。
「広告出稿費用=想定PV数×20〜150円/記事」
下記の条件によって、単価が変動する。
- Webメディアのブランド力:ブランド力が高いほど単価が向上
- Webメディアのユーザー層:ユーザー層の購買意欲が高いほど単価が向上
- 記事広告の種類:将来的に多くのPVを見込める種類ほど単価が向上
- 掲載箇所:ユーザーの目に付きやすい場所に掲載するほど単価向上
ただし、記事広告の出稿費用はWebメディアによってバラバラだ。上記の料金相場はあくまで目安として考えてほしい。
記事広告の料金相場は、「記事広告の料金」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
リスティング広告の料金相場
リスティング広告の料金相場は下記の通りだ。
「クリック単価=1〜5,000円」だ。
オークションでクリック単価は変動する。
そのため、競合が多いほど、クリック単価は向上する。
例えば、「不動産 購入」というキーワードに広告を出稿する場合、競合が非常に多いため、クリック単価は「4,000〜5,000円」になる。
リスティング広告の料金は、「リスティング広告の費用」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
プロモートリスティング広告の料金相場
プロモートリスティング広告の料金相場は、下記の通りだ。
「クリック単価=300〜10,000円」
下記の条件でクリック単価は変動する。
- 競合性:競合が多いほど、クリック単価は向上する。
- Webメディアの特色:高額商品を販売できるWebメディアほど、クリック単価が高い。
Webメディアによって、クリック単価に大きな開きがある。広告を掲載する際は、クリック単価を必ず確認してほしい。
レコメンドウィジェット広告の料金相場
課金システム別のレコメンドウィジェット広告の料金相場は、下記の通りだ。
- インプレッション課金:10〜30円/インプレッション
- クリック課金:300〜1,000円/クリック
下記の条件によって、単価は変動する。
- Webメディアのブランド力:ブランド力が高いほど、単価が向上する
- Webメディアのユーザー層:ユーザー層の購買力が高いほど、単価が向上する。
Webメディアによって、単価には大きな開きがある。広告掲載する際は、単価を必ず確認してほしい。
サイドバー広告の料金相場
サイドバー広告の料金相場は下記の通りだ。
「広告出稿費用=想定インプレッション数×1〜2.5円/月」
基本的には、1ヶ月単位で契約を結ぶ。
なお、Webメディアによって単価はバラバラである。上記の料金は、目安として考えてほしい。
サイドバー広告の料金相場は、「バナー広告の料金」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
カスタム広告の料金相場
大変恐縮だが、カスタム広告の料金相場はない。理由は以下の2つだ。
- 参考となるWebメディア少なすぎる
- Webメディアによって広告形態が異なる
料金を知りたいのであれば、Webメディアまたは代理店のどちらかに、直接確認してほしい。
6.ネイティブ広告の2つの効果
ネイティブ広告の効果は2つだ。
それぞれ詳しく説明していく。
ネイティブ広告の効果1:売上向上
「5.ネイティブ広告の3つのメリット」でご説明した通り、ネイティブ広告を出稿すると、下記の2つのメリットが生じる。
- 購入される
- 認知度が向上する
下記の経由からの購入数が増えて、貴社の売上が向上するのだ。
- 広告からの直接購入
- 口コミによる購入
- 時間が経過した後の購入
ネイティブ広告の効果2:ブランド力向上
ユーザー層が貴社の商品・サービスのターゲット層と近いWebメディアに広告を出稿することで、ターゲット層から「あのメディアで紹介されていたサービスだ」と認識される。
結果、「貴社の商品・サービスは、ターゲット層のためのもの」というブランドがつくのだ。
7.ネイティブ広告を掲載している媒体一覧
ネイティブ広告を掲載している媒体を、種類別に紹介していく。
インフィード広告を掲載している媒体一覧
インフィード広告を掲載している媒体は、下記の通りだ。
- TikTok(参考:TikTok広告とは)
インフィード広告のおすすめ媒体を、「インフィード広告の媒体20選」で紹介している。ぜひ参考にしてほしい。
記事広告を掲載している媒体一覧
記事広告を掲載している媒体は無数にある。
ここでは、代表的な10の媒体を紹介する。
- MERY:20〜30代の女性向けメディア
- ferret:初心者向けのWebマーケティングメディア
- Compathy Magazine:20〜40代女性向けの旅行メディア
- antenna:東京生活者向けの情報メディア
- CanCam MOOK:CanCamが運営する女性向けメディア
- RoomClip:住まいとライフスタイルのSNSメディア
- ヘイグ:ゲームメディア
- Foodist Media:飲食店経営者向けメディア
- LIFULL HOME’S:住まいのお役立ち情報メディア
- オリーブオイルをひとまわし:男性向けの料理・家事メディア
リスティング広告を掲載している媒体一覧
リスティング広告を掲載している媒体は、下記の通りだ。
- Yahoo!
- Bing
プロモートリスティング広告を掲載している媒体一覧
プロモートリスティング広告を掲載している代表的な媒体は、下記の通りだ。
- 食べログ
- Retty
- ぐるなび
レコメンド広告を掲載している媒体一覧
レコメンド広告を掲載している媒体は、下記の通りだ。
- Yahoo!コンテンツディスカバリー
- Outbrain
- popln
- logly
レコメンドウィジェット広告のおすすめ媒体を、「レコメンドウィジェット広告の媒体12選を徹底比較」で詳しく紹介している。ぜひ参考にしてほしい。
サイドバー広告を掲載している媒体一覧
サイドバー広告を掲載している媒体は無数にある。
ここでは、代表的な5の媒体を紹介する。
- ferret:初心者向けのWebマーケティングメディア
- Compathy Magazine:20〜40代女性向けの旅行メディア
- LISKUL:リスティング広告の運用情報メディア
- LOCARI:ライフスタイルメディア
- ママプレス:20〜30代女性向けのファッションメディア
カスタム広告を掲載している媒体一覧
カスタム広告を掲載している媒体一覧は、下記の通りだ。
- LINE:通話・メッセージアプリ
- Spotify:定額制動画メディア
- Tumblr:ブログ形式のSNS
- TikTok:ショートムービのSNS(参考:TikTokのハッシュタグチャレンジとは)
8.ネイティブ広告の事例
問い合わせが多い、下記の3種類のネイティブ広告事例を紹介する。
- 記事広告
- リスティング広告
- サイドバー広告
ネイティブ広告事例1:compathyの記事広告
下図は、compathyの記事広告だ。
記事の冒頭
記事の最後
SEO対策を施していて、検索から累計12万PVを獲得している記事広告だ。
2020年現在の料金は、50万円/記事である。
検索順位が落ちない限り、今後もPV数は上がっていくため、費用対効果が高い記事広告である。
その他の記事広告の事例を、「記事広告の事例23選」で紹介している。ぜひ参考にしてほしい。
ネイティブ広告事例2:「ダイエットサプリ 購入」のリスティング広告
下図は、「ダイエットサプリ 購入」に出稿されているリスティング広告だ。
「ダイエットサプリ 購入」は、購買意欲が高い人が検索するキーワードである。
購入率も高いため、得られる成果も大きいだろう。
しかし、競合が多いことから、クリック単価は1,000円以上する。費用対効果は低い。
リスティング広告の事例を「リスティング広告の事例20選」で紹介している。ぜひ参照してほしい。
ネイティブ広告事例3:ferretのサイドバー広告
下図は、ferretに出稿されているサイドバー広告だ。
ferretはWebマーケティングメディアである。そして、出稿されているサイドバー広告はマーケティングツールだ。
相性が良いため、得られる成果も大きい。
9.ネイティブ広告の選び方
ネイティブ広告には7種類ある。
どの種類の広告を選ぶのが最適なのか説明していく。
ネイティブ広告の種類を選ぶ基準
「予算」と「下記の3つの目的」の両方を基準にして、どの種類のネイティブ広告を出すのか決めるのが良い。
- 購入数(または問い合わせ)を増やす
- 認知度を向上させる
- ブランド力を向上させる
「予算」と「目的」の両方に応じた最適なネイティブ広告の種類
どういった「予算」「目的」の人に、どの種類のネイティブ広告が最適なのかを、下記にまとめた。
ぜひ参考にしてほしい。
- インフィード広告:予算が50万円未満で購入数を増やしたい人向け
- 記事広告:予算50万円以上で購入数・認知度・ブランド力の全てを満遍なく向上させたい人向け
- リスティング広告:予算100万円未満で購入数を増やしたい人向け
- プロモートリスティング広告:予算300万円未満で購入数を増やしたい人向け
- レコメンド広告:予算50〜200万円で購入数を増やしたい人向け
- サイドバー広告:予算50万円以上で購入数・認知度の両方を向上させたい人向け
- カスタム広告:広告出稿先によって変わる
なお、予算が潤沢にある場合、下記の2つの理由から、複数種類の広告を組み合わせてほしい。
- 理由1:失敗のリスクを分散する。
- 理由2:本当に相性の良いメディアは数少ない。1種類の広告しか出さない場合、相性の悪いメディアにまで広告を出さなくてはいけない。結果、費用対効果が悪くなる。
最後に
本日は、ネイティブ広告について徹底解説した。
ネイティブ広告の種類によって、特徴・料金・掲載媒体が違う。
十分な情報収集をして、貴社の商品・サービスに合うネイティブ広告を打ってほしい。
そうすることで、失敗確率を下がり、なおかつ大きな成果を得られるだろう。
現在、公式LINEで「たった6ヶ月で利益を平均80.4%増やすWebマーケティング手法」を無料で発信している。弊社のクライアントがWebマーケティングに取り組み、実際に成果を出したやり方・考え方が分かる。
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おすすめの代理店を下記の6つの記事で紹介している。ぜひ参照してほしい。
参考記事1:インターネット広告代理店17社のおすすめランキング
参考記事2:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事3:東京都のインターネット広告代理店10選
参考記事4:リスティング広告代理店ランキングTOP10
参考記事5:リスティング広告の代理店10選
参考記事6:TikTok広告代理店10社