あなたは今、「バナー広告とは?」と疑問を抱いているのだろう。
そこで本日は、バナー広告について徹底解説する。
じっくり読んで、確実に理解してほしい。
目次
1.バナー広告とは
バナー広告とは、「特定のWebメディアにバナーを貼って、ユーザーをLPに呼び込む広告」のことだ。(参考:Web広告の種類)
サイドバーに掲載されているバナー広告は、「サイドバー広告」とも呼ぶ。(参考:ネイティブ広告とは)
下記の2つを工夫することで、ユーザーの視覚に強く訴えかけられる。
- キャッチコピー
- 色合い
クリエイティブ能力次第で、高い反応率を得られるのだ。
大量のインプレッションを稼げるため、不動産のWeb広告にも適している。
2.バナー広告とリスティング広告の違い
リスティング広告とは、「検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告」のことだ。欲求が顕在化している人しか検索をしないため、見込み度の高い人にしか広告を届けられない。
一方で、バナー広告はWebメディアに訪れた人に広告を表示する。Webメディアのユーザー層が貴社のターゲット層と近ければ、ニーズがある人全員に広告を届けられる。
つまり、リスティング広告に比べて、バナー広告は多くの見込み客に対して、広告を届けられる。
リスティング広告の概要は、「リスティング広告とは」で詳しく説明している。ぜひ参考にしてほしい。
3.バナー広告とディスプレイ広告の違い
バナー広告とディスプレイ広告は、よく一緒にされる。
しかし、厳密に言えば、少し違う。
ディスプレイ広告とは、「Webサイトの広告枠に表示される全ての広告」のことだ。
つまり、バナー広告は、ディスプレイ広告の一部である。
4.バナー広告の2の種類
バナー広告には、2種類ある。
それぞれ詳しく説明していく。
バナー広告の種類1:純広告型バナー広告
純広告型バナー広告とは、「ある特定のメディアの広告枠を買い取って、バナーを掲載する広告」のことだ。
契約期間中はバナーが必ず表示される。
ユーザー層が貴社のターゲット層に近いWebメディアに広告を掲載すれば、大きな成果を得られる。
バナー広告の種類2:運用型バナー広告
運用型バナー広告とは、「運用型バナー広告の広告枠を貼っているWebメディアに、ランダムでバナーが表示される広告」のことだ。
具体例としては、下記の2つがある。
- GDN:Googleの運用型バナー広告
- YDN:Yahoo!の運用型バナー広告
「性別」「年齢」といったターゲット設定が可能である。詳細なターゲット設定ができれば、大きな成果を得られる。
しかし、オークション形式で単価が決まるため、日々料金設定を調整しなくてはいけない。
また、下記の2つの理由から、クリック率が悪くなりやすい。
- バナーの掲載箇所は広告主が決める
- 広告主の都合で広告掲載を取りやめられる
広告運用スキルのない人が手を出すと、失敗する確率が高い。
5.バナー広告の3のメリット
バナー広告のメリットは、3つだ。
詳しく説明していく。
バナー広告のメリット1:認知度向上
ユーザー層が貴社のターゲット層に近いWebメディアにバナー広告を掲載すれば、貴社の商品・サービスが多くのターゲット層の目に触れる。
結果、購入に繋がる確率が高い認知度を獲得できるのだ。
バナー広告のメリット2:購入数増加
人の目を引くバナーを作成すれば、多くの人がバナーをクリックする。
ランディングページを見られる回数が増えるため、その分購入数も増加するのだ。
結果、貴社の売上に大きく貢献する。
バナー広告のメリット3:会社の信用力向上
純広告型バナー広告は、Web広告の中で2番目に高額な広告である。
純広告型バナー広告を打つことで、世間の人は「金銭的に余裕のある会社」と認識するため、会社の信用力が向上する。
「大企業との取引がスムーズに進む」といった企業活動をする上でのプラスを得られる。
6.バナー広告の2のデメリット
バナー広告のデメリットは、2つだ。
詳しく説明していく。
バナー広告のデメリット1:バナー作成に時間がかかる
バナーを作成するには、最低1週間はかかる。修正箇所があれば、さらに1週間はかかってしまう。
したがって、「今すぐにバナー広告を出したい」と思っても、広告を打てないのだ。
希望のバナー広告掲載開始日時があるのであれば、前もって準備をしなくてはいけない。
バナー広告のデメリット2:成功と失敗の差が激しい
バナーのデザイン次第で、バナー広告の成果は大きく変わる。
人の目を引くバナーを作れれば、クリック率が高くなるため、大きな成果を得られる。一方で、人の目を引けないバナーを作った場合は、ほとんど成果を得られない。
ベテランのデザイナーが作ったとしても、バナーの質にはムラが出てしまう。したがって、成功と失敗の差が激しいのだ。
7.バナー広告の料金相場
バナー広告には、下記の4つの方式がある。
- 期間保証方式
- インプレッション課金方式
- クリック課金方式
- 成果報酬方式
それぞれの方式の料金相場を紹介していく。
バナー広告の料金相場【期間保証方式】
期間保証方式とは、契約期間に応じて料金が発生する方式だ。
料金相場は、下記の通りだ。
「期間保証方式の料金相場=想定表示回数×0.5〜2円」
バナー広告が表示されないリスクを、広告出稿側が背負う。Webメディア側にはリスクが一切ないため、4つの方式の中で単価が最も安い。
バナー広告の料金相場【インプレッション課金方式】
インプレッション課金方式とは、バナー広告の表示回数に応じて料金が発生する方式だ。
料金相場は、下記の通りだ。
「インプレッション課金方式の料金相場=表示回数×0.7〜2.5円」
バナー広告が表示されないリスクを、Webメディア側が背負うため、期間保証方式よりも単価が高い。
バナー広告の料金相場【クリック課金方式】
クリック課金方式とは、クリック回数に応じて料金が発生する方式だ。
料金相場は、下記の通りだ。
「クリック課金方式の料金相場=クリック数×10〜40円」
クリックされないリスクを、Webメディア側が背負うため、単価は高めに設定されている。
バナー広告の料金相場【成果報酬方式】
成果報酬方式とは、成果が発生したら料金が発生する方式だ。
料金相場は、下記の通りだ。
- 単発購入商品の場合:商品代金×30〜40%
- 継続購入商品の場合:月々の商品代金×3〜4ヶ月
広告出稿側にリスクがない分、単価が最も高額である。
8.バナー広告の平均クリック率【掲載箇所別】
バナー広告の掲載箇所は、主に下記の4つだ。
- サイドバー右上
- サイドバー右下
- 記事上
- 記事下
掲載箇所別の平均クリック率を紹介していく。
バナー広告の平均クリック率【サイドバー右上】
サイドバー右上のバナー広告の平均クリック率は、下記の通りだ。
「平均クリック率= 0.2〜0.3%」
ユーザーの目に付きやすい掲載箇所なので、平均クリック率は高い。
バナー広告の平均クリック率【サイドバー右下】
サイドバー右下のバナー広告の平均クリック率は、下記の通りだ。
「平均クリック率= 0.1〜0.2%」
最もユーザーの目に付きにくい掲載箇所なので、平均クリック率は極めて低い。
バナー広告の平均クリック率【記事上】
記事上のバナー広告の平均クリック率は、下記の通りだ。
「平均クリック率= 0.2〜0.4%」
ユーザーの目に付きやすい掲載箇所だが、ユーザーは記事を読み進めてしまうため、平均クリック率は低い。
バナー広告の平均クリック率【記事下】
記事下のバナー広告の平均クリック率は、下記の通りだ。
「平均クリック率= 0.5〜1%」
ユーザーの目に付きやすい掲載箇所で、なおかつ以降にユーザーが読みたいものはない。したがって、平均クリック率が極めて高い。
9.バナー広告の6の事例
バナー広告の事例を6つ紹介していく。
バナー広告の事例1:Yahoo!トップページ
下図は、Yahoo!トップページの純広告型バナー広告だ。
1週間の期間保証方式で、広告出稿料金は6,600万円だ。
Yahoo!トップページの週間PV数は175億PVのため、表示回数1回あたりの料金は0.0028円である。
ただし、下記の2つの理由から、バナー広告からの直接購入は期待できない。
- ユーザー属性が絞れていない
- 検索するためだけにユーザーは訪れている
認知度向上の意味合いが強い広告出稿先である。
バナー広告の事例2:LINE
下図は、LINEの運用型バナー広告「LINE Ads Platform」だ。
インプレッション課金方式で、単価はオークションによって決まる。
LINEのユーザー数は7,600万人で、アクティブ率が85%である。
他のWebメディアではリーチできない層に、広告を届けられる。
バナー広告の事例3:Google
下図は、Googleの運用型バナー広告「GDN」だ。
インプレッション課金方式で、単価はオークションによって決まる。
詳細なターゲット設定をすることで、大きな成果を見込める。
バナー広告の事例4:YouTube
下図は、YouTubeの運用型バナー広告だ。
インプレッション課金方式で、単価はオークションによって決まる。
広告を掲載したい動画ジャンルの指定が可能である。
しかし、ターゲット設定はできないため、バナー広告からの直接購入は期待できない。
どちらかといえば、認知度向上の意味合いが強い広告出稿先である。
バナー広告の事例5:ferret
下図は、Webマーケティングメディア「ferret」の純広告型バナー広告だ。
広告掲載料金は、下記の通りだ。
- 期間保証方式:想定PV数×1〜2円
- インプレッション課金方式:表示回数×1.5〜3円
主なユーザー層は、企業のWebマーケティング担当者である。
したがって、下記のようなマーケティング関連商材のバナー広告を出稿すれば、大きな成果を得られるだろう。
- マーケティングオートメーションツール
- SNS運用代行
バナー広告の事例6:CAMP HACK
下図は、キャンプ情報メディア「CAMP HACK」の純広告型バナー広告だ。
期間保証方式で、料金は下記の通りだ。
「広告掲載料金=想定表示回数×0.8〜1.2円」
主なユーザー層は、キャンプに行こうとしている人だ。
下記のようなキャンプ関連商材のバナー広告を出稿すれば、大きな成果を得られるだろう。
- 旅行保険
- マウンテンパーカー
10.バナー広告の効果を上げる2の方法
バナー広告の効果を上げる方法は2つだ。
それぞれ説明していく。
バナー広告の効果の上げ方1:広告出稿先を見直す
ユーザー層が貴社のターゲット層に近いほど、クリック率は高くなる。結果、ランディングページが読まれる回数も増えて、購入数(または問い合わせ数)も多くなる。
ユーザー層がよりターゲット層に近いWebメディアに広告を出してほしい。そうすることで、バナー広告の効果は上がる。
バナー広告の効果の上げ方2:バナーを見直す
人の目を引くバナーほど、クリック率が上がって、効果も高くなる。
具体的な方法は、下記の通りだ。
- 赤色を使う
- キャッチコピーでベネフィットを伝える
- 疑問文を使う
ぜひ実践してほしい。
11.バナー広告の作り方
バナー広告の作り方を説明していく。
効果的なバナー広告を作る5の手順
下記の5の手順をおこなうことで、効果的なバナー広告が作れる。
- ベネフィットを考える
- 1を元にキャッチコピーを考える
- バナーの構成を考える
- 色付けする(※ どこかで赤を使う)
- ツールを使ってバナーを作成
なお、バナーの外枠の色は、広告出稿先のイメージカラーにしてほしい。広告と感じるユーザーが減るため、クリック率が上昇する。
準備すべきバナー広告のサイズ
下記6つのサイズのバナー広告を作成しておけば、基本的にはどんな広告出稿先にも対応できる。
- 336×280
- 250×250
- 468×60
- 728×90
- 970×90
- 970×250
なお、上記のサイズで対応できないときは、新たなサイズのバナーを作ってほしい。サイズが合っていないバナーを使うと、ユーザーが違和感を感じるため、クリック率が低くなる。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つ5のサイト
ここでは、バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイトを5つ紹介する。
ぜひ参考にしてほしい。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイト1:バナーデザインアーカイブ
2,000種類以上のバナーデザインが掲載されているギャラリーサイトだ。
カラー・業種での絞り込みができるため、希望のバナーデザインを見つけやすい。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイト2:Facebook広告集めました
今までにFacebookに掲載されたバナー広告が載っているギャラリーサイトだ。
カテゴリーでの絞り込みができるため、希望のバナーデザインを複数見つけられる。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイト3:Retrobanner
9604種類のバナーデザインが掲載されているギャラリーサイトだ。掲載数は日本一である。
多くの候補から、希望のデザインを見つけることができる。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイト4:banner gallery
サイト構成がシンプルな、バナーデザインのギャラリーサイトだ。
希望のバナーを見つけやすいため、なるべく早くバナーデザインを見つけたい人におすすめのサイトである。
バナー広告のデザインを決めるときに役立つサイト5:バナーデザインDB
検索機能が充実している、バナーデザインのギャラリーサイトだ。
色やカテゴリーだけでなく、形やテイストでも絞り込みができるため、希望のバナーデザインを見つけやすい。
最後に
下記の2つの条件次第で、バナー広告の成果は大きく変わる。
- 広告出稿先のユーザー層
- バナーのクオリティ
徹底リサーチをしてから、「広告出稿先の決定」と「バナーの作成」をおこなってほしい。
そうすることで、失敗のリスクを最小限に抑えながら、バナー広告を出稿できる。
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参考記事1:インターネット広告代理店17社のおすすめランキング
参考記事2:インターネット広告代理店9選を徹底比較
参考記事3:東京都のインターネット広告代理店10選
参考記事4:アプリ広告の代理店10選
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